真実と虚構の垣根が壊れたポスト・トゥルース社会のなかで、ディープフェイクによって真偽の判定さえ意味がなくなってしまう世界のなかで、わたしたちにとって「信じる」という行為の意味は変わりつつあります。人との信頼関係やさまざまな宗教を支える信仰心、あるいは通貨のようにみなが信じる社会の基盤のあり方は、これからさらに変わっていくはずです。真実も虚構も壊れたうえでなお、人間を再び信じるために――仮想通貨を下支えする分散的システムをはじめとする、デジタルテクノロジーによって生まれる新たな信頼/信仰の形を探していきます。